脳髄日和
てらっち的ポエム、あるいはエッセイ。
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『透明人間の納屋』島田荘司

僕たちは、時速百万キロで宇宙を突き進む太陽系のなかで、ぐるぐると回転しながら太陽を周回している小さくて巨大な惑星のうえに存在する、微小な点だ。
当たり前のことだけれども、宇宙があまりにも大きすぎるから、いつもそのことを忘れてしまっている。

『太陽系はね、時速百万キロというものすごいスピードで宇宙を突き進んでいるんだ』
『だからぼくらは今も、そんなものすごいスピードで飛んでいる大きな玉の上に乗っているんだ』
『でもぼくらの方が動いていたこと、これに気づくのはとても大事なことだったんだ。科学にとっても、人間にとってもね。だって、このことに人間が気づくまでに何千年もかかった。みんなずっと空の方が動いて、ぼくらが乗ったこの平らな地面の周りを回っていると考えていた』
『そう、天動説だ。でも真実は、迫害された地動説の方だった。これはとても大事なことだ。物事はね、見る角度を変えれば別の面が見えてくる。そしてみんながこっちは違うぞと言いそうなら、たいていそっちが真実なんだ。考え方を反対にすれば、ただ裏側ってだけじゃない、別の顔が見えてくるんだよ』
『それが一番大事なことなんだ。みんなと違う角度から物事を見ること、それもいろいろな方向から。ひとつだけじゃ駄目だ、それがとても大事なんだ。よく憶えておいてね』


作者がこの本を通じて僕たちに伝えたかったことは、冒頭の数ページ、この真鍋さんの話に集約されている。
そうだ。
真実とは、いつも、そういうものだ。
みんなが僕のことを指さして、『お前は間違っている』というのならば、大抵の場合、正しいのは僕の方だ。
僕はなにも間違ってなんかいやしない。
間違っているのは世界の方だ。
世界が悪い。
僕はいつも正しいんだ。
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