脳髄日和
てらっち的ポエム、あるいはエッセイ。
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Author:teracchi
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『ピクニック』

穏やかな日曜の午後
傾きかけた陽を浴びて 背中が暖かい
僕と 僕の愛する人 芝生のうえでおしゃべり 
手作りのサンドイッチ おいしいチーズとワイン
柔らかな風が 二人のあいだを抜けていく
遠くから 僕たちを呼ぶ声
はしゃいだ子供たちが駆けてきて 笑顔の花を咲かせる
とろけるような時間 永遠に似た一瞬
そんな日が 人生に一度くらい あってもいい

なんて、愚にもつかない想像を抱きながら、満員電車に揺られる月曜の朝
今日も残業かな



『自転車』

なんの変哲もない17の夏
「模擬試験」
「偏差値70」
「志望校判定A」
「満開の桜のその先は?」
「なにも」
「あとは散るだけ」
窓から赤本を投げ捨てる
ついでに自分も、息苦しい部屋から抜け出してみる
むせ返るような熱帯夜、午前4時
街は半分眠って、半分起きている

僕は自転車を漕ぐ
艶かしいネオンの光を浴びながら
ビル街の谷間をすり抜ける
遠くでクラクションが鳴っている
埃っぽい風が頬を撫でる
東の空がうっすらと白みはじめた

なんの変哲もない9月1日が始まろうとしている
「夜明けの東京」
「環状線の高架下」
「自転車を漕ぐ」
「この道の先になにがあるだろう?」
「なにも」
「国道が続くだけ」
あのビルの向こうから朝日が昇っても、何も変わりはしないだろう
人々が目覚め、街が動きだし、僕は相変わらず自転車を漕ぐ
ただ、それだけ



『僕たちの二重らせん』

クロヅルがエベレストの頂を越える
チーターがサバンナを駆け抜ける
ヒグマが雪山の奥で静かに眠る
カッコウがモズの巣に卵を産む
サケがふるさとの川を遡上する
ヒトが言葉を紡ぐ
詩を書く
歌を詠む
物語を綴る
僕も探している
魂を現すための言葉を



『宇宙』

君が人生のどん底で頭を抱えているとき、彼は未来を夢見て上り列車の切符を買い、彼がなにもかも失って首を括ろうとしているとき、彼女は真っ白な病室で新しい命の産声を聞き、彼女が明日のパンのために体を売っているとき、少年は青草の茂る草原を裸足で駆け回り、少年が空き巣を働くために街を物色しているとき、少女は金色の夕日を浴びながら恋人と口づけし、少女が密航船の真っ暗な船底で神に祈りを捧げているとき、ある人は高層ビルの展望台から夜の街を見下ろし、ある人が法廷で不正取引の罪に問われているとき、誰かは母の胸に抱かれて幼い頃の夢を見て、誰かが腹に爆弾を巻き付けてバスに揺られているとき、僕はぐるぐると廻り続ける僕たちの宇宙について考え、僕が暗く湿った四畳半で詩を綴っている今このとき、君はなにを思っているだろう



『そういうものに てらっちは なりたい』

働けば 働くほど 
我が暮らし 楽になる一方で
諭吉を握った手を じっと見る 

雨の日には マイカーで出勤し
風の日にも マイカーで出勤し
雪でも 猛暑でも マイカーで出勤し
小金持ちブルジョワな僕は
あこがれの宮沢賢治に いつ なれますか?



『際限なくお洒落化する我々についてのポエム』

街には今日も、着飾った野良犬がやってくる
お洒落の臭いを嗅ぎ徊るために
新宿、渋谷、池袋
原宿、下北、代官山
麻布、青山、六本木
白金、汐留、丸の内
……ますます覆い隠されてゆく

街には今日も、着飾った野良犬がやってくる
お洒落を誇示して吠え立てる
グッチ、ブルガリ、ロレックス
ヴィトン、フェラガモ、ロールス・ロイス
ポルシェ、レイバン、アルマーニ
オメガ、カルティエ、ダイナース
……ますます覆い隠されてゆく

我々の奥底を流れる赤い血が、覆い隠されてゆく



『エコノミック・ビースト』

戦争 テロ 災害
親しい人の死 あるいは英雄の死
愛 恋 失恋
愛する人との出会い あるいは別れ
人生の輝かしい一瞬 
彼の絶望 苦難 挫折
彼女の祈り 願い 想い
僕たちの 喜び 悲しみ
ありとあらゆるものを金に換えてくれる 愛すべき映画 偉大なる資本主義



『C'est vraiment dégueulasse』

たとえば、自然は 僕に活力を与えてくれる
太陽と大地と空気が 生命を育む 
たとえば、一切れのパンは 僕のお腹を満たしてくれる
誰かが焼くパンが 僕のエネルギーになる
たとえば、君の書く詩は 僕の心にあかりをともしてくれる
暗闇にゆらめく一点の道標 あるいは冷めた肌を暖めるぬくもり
たとえば、連中が創っているチャラッポコは なんのためになるだろう
手前の野心を満たすのがせいぜいだろがクソっ垂れ!



『メッセージ』

相変わらず 今日も雨 
ひどく憂鬱   
生きる目的 なにもなく 
ひどく退屈   
思い通りに 行かない現実 
ひどく幻滅   
孤独な夜に 君から着信 
こころ回復



『もう、喰べないで』

もぐもぐもぐもぐ もぐもぐもぐ
今日も思想を 喰べられちゃった
もぐもぐもぐもぐ もぐもぐもぐ
今日も希望を 喰べられちゃった
もぐもぐもぐもぐ もぐもぐもぐ
今日も祈りを 喰べられちゃった
もぐもぐもぐもぐ もぐもぐもぐ
今日も願いを 喰べられちゃった
僕の

もう
骨だけ



『写真』

君の 切り取った世界は 僕の宝
僕たちが そこにいたことの 証だから
君が 刻んだ一瞬は 僕の思い出
僕たちの アルバム 風化しないで
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